衆議院の解散・総選挙をとらえて

 721日、衆議院が解散され、818日に第45回衆議院総選挙が告示されました。これにより正式に選挙運動が始まります。選挙運動は投票日前日の829日まで続きます。

 衆議院の解散から今回の総選挙までの日数は憲法第54条の規定に定められた限界である40日あります。民主党は今年に入ってから4月の名古屋市長選挙、7月の静岡市長選挙と東京都議会選挙などの地方選挙で躍進し続けています。恐らく与党(自由民主党・公明党)が最近の民主党旋風を鎮静化させるためにとったものでしょう。

 今回の選挙では、野党による政権交代が実現するかどうかが騒がれています。しかし、民主党も自民党と似たような組織です。自民党がかなり幅広い思想・体質の人間を内包しているように、民主党もまたかなり幅広い思想・体質の人間を内包しています。その中には小沢一郎や鳩山由紀夫のように自民党と似たような性質を持つ人間も多数います。政権交代が行われても、政権の内実はあまり変わらないかもしれません。しかし、自民党に愛想を尽かし民主党に希望を見出すのは当然の流れでしょう。

 衆議院総選挙に候補者を出す政党や立候補者の掲げる政策はすべて書きだすと膨大なのでここでは割愛します。リンクを経由して各政党のウェブサイトに行って、実際に確認してみてください。私がどの政党を支持し、どの候補者を支持するかについては公職選挙法に抵触する可能性があるのでここでは書きませんが、このウェブサイトをご覧になっている皆様には、お住まいの選挙区の候補者たちが掲げる政策をじっくりと吟味して、自分が最も良いと感じた候補者に票を入れていただきたいものです(もちろん選挙権を持っているのが前提ですが)。意思の実現には行動が必要です。選挙にも行かずに傍観しているだけでは何も起こりませんし何も変わりません。

 様々な思惑と憶測がこの総選挙では飛び交っています。この総選挙で何が変わり何が変わらないのか、1994年以来政権を保持し続けている自民党は政権から転落するのか、1993年以来たえてなかった自民党なしの政権が誕生するのか、それをしかと見届けましょう。

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