衆議院の解散・総選挙を捉えて

1118日、衆議院が解散され、122日に第47回衆議院総選挙が告示されました。これにより正式に選挙運動が始まります。選挙運動は投票日前日の1214日まで続きます。

2年前の2012年に安倍晋三内閣が発足して以来、安倍内閣は「アベノミクス」を掲げ、大企業の減税などの経済政策を推し進めました。その結果、株価は上がり、所得もわずかながら上がりました。しかし、その一方で、消費税増税により消費は低迷し、4月から半年間GDPはマイナス成長を記録しました。また特定秘密保護法の制定、集団的自衛権の容認など、おそらく戦後政治上重要な決定が多く(しかもかなり軽率に)なされました。いま戦後日本を支えてきた政治原理が根本から崩れようとしています。そこには政治家の質的な変化が見え隠れしています。ソーシャルメディア上でつまらない罵り合いに明け暮れる政治家に何を感じますか。

野党の混乱は現在も続いています。石原慎太郎衆議院議員の「太陽の党」と橋下徹大阪市長の「大阪維新の会」が合同した日本維新の会は再び両者の間で分裂し、それぞれ「次世代の党」と「維新の党」となりました。みんなの党は解散し、散り散りになってしまいました。しかし、野党の共闘は広がらないまま選挙戦に突入してしまいました。

 今回の総選挙では「アベノミクス」の成否ばかりが取りざたされていますが、安全保障問題や福祉問題、労働問題など実に多岐にわたる問題が争点になりえるのです。具体的にどの政党に投票すべきかをここで書くことは敢えてしませんが、次の選挙で政治の行方を決めるのは有権者一人一人です。有権者の皆様はふるって参政権を行使下さいますようどうかよろしくお願い申し上げます。

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