この日の演説・シュプレヒコール

「・・・私たちは、プーチンロシアによるウクライナ侵略を糾弾するため、また中華人民共和国、すなわち中共によるウイグル、南モンゴル、チベット侵略に抗議するため、声を上げております。侵略は他人事ではありません。我が国の領土である北方領土は、プーチンロシアに侵略されています。また、竹島は韓国に侵略されております。北方領土を取り戻すため、また、竹島を取り戻すため、声を上げております。・・・領土はまだ百年、千年と時間をかけることができます。しかし、人の命には限界があります。今、北朝鮮によって多くの人々が拉致されております。その拉致されている人々を一刻も早く救出しなければなりません。・・・我々は、すべての侵略、すべての虐殺に抗議するため、声を上げております。・・・」

「・・・侵略者には死を!侵略者には死を!侵略者ウラジミール・プーチンに死を!侵略者習近平に死を!・・・侵略者、独裁者を許してはなりません。プーチンロシア、中国共産党には死をもって償え!侵略者は死を持って償え!侵略者には死を!・・・我々はこのように訴えなければなりません。そのために戦わなければなりません。」

「・・・国民の皆様もご存じの通り、本年224日、暴君プーチン率いるロシアが演習と称し隣国ウクライナへの一方的侵略を開始いたしました。これは明らかな国際法違反であり、断じて許すことのできないテロ行為でございます。現ロシア、旧ソビエト連邦は先の大戦においてもその当時結んでいた・・・条約をロシア側から一方的に破棄し、その一つが昭和2089日、我が国に核弾頭が落ち、我が国に戦争継続能力がないと判断したや否や、日ソ不可侵条約を一方的に破棄し、南樺太、全千島列島に侵略を開始したのであります。その侵略はいまだに行われており、島の一島すら返さないばかりか、島を返してほしければ要求を飲めと、島を返してほしければ金を払えと、恫喝まがいのことを毎年行ってきているのであります。本年プーチンロシアの行ったウクライナへの侵略行為、全世界の敵、悪逆非道の社会主義国家旧ソ連邦が崩壊し、民主国家ロシアになったと嘯いておりますが、今回のウクライナ侵攻で明白な通り、・・・社会主義国家ソ連から何ら変わりないのが事実でございます。我々平和を希求する日本人はこのようなテロ行為を断じて許してはなりません。今現時点でもウクライナの方は誇りをもって祖国のために戦っておられます。我々日本人もともに声を上げようではありませんか。」
 「我々は侵略も虐殺も許さないぞーーー!!!」
 「プーチンロシアはウクライナ侵略を止めろーーー!!!」

「プーチンロシアを打倒するぞーーー!!!」

祖国のために戦うウクライナの人々と連帯するぞーーー!!!」

「プーチンと戦うロシアの人々と連帯するぞーーー!!!
 「中共はウイグル侵略を止めろーーー!!!」

「中共は南モンゴル侵略を止めろーーー!!!」

「中共はチベット侵略を止めろーーー!!!」

「中共は民主化を求める人々の弾圧を止めろーーー!!!」

「中共は香港の自由自治を認めろーーー!!!」

「中共の台湾併呑を阻止するぞーーー!!!」

「プーチンロシアは北方領土から出ていけーーー!!!」

「韓国は竹島から出てけーーー!!!」

「北朝鮮は拉致した人々を返せーーー!!!」

いかがでしたか。そして、どう感じましたか。

我々は侵略も虐殺も許さないぞーーー!!!」いかなる侵略も虐殺も許さないのはその通りです。そこにはかつての大日本帝国が行ってきた侵略や虐殺も含まれています。近現代のおよそ侵略と呼ばれる行動は、たとえそれが第三者から見てどれほど理不尽であろうと「これは侵略ではない」という理由をつけて行われます。侵略を許さないという声が国によって歪んではいけません。

・・・侵略者には死を!侵略者には死を!侵略者ウラジミール・プーチンに死を!侵略者習近平に死を!・・・侵略者、独裁者を許してはなりません。プーチンロシア、中国共産党には死をもって償え!侵略者は死を持って償え!侵略者には死を!・・・我々はこのように訴えなければなりません。」プーチンや歴代の中国共産党指導者はその行為の責任を取らなければなりません。多くの罪なき民衆の生活、文化、そして命を理不尽に奪い去る指導者は国際刑事裁判所で断罪されるべきです。しかし、失われたものは独裁者の命だけでは到底釣り合いませんし、彼らを処刑したところで失われたものは元に戻りません。そこが苦しいところです。

国民の皆様もご存じの通り、本年224日、暴君プーチン率いるロシアが演習と称し隣国ウクライナへの一方的侵略を開始いたしました。これは明らかな国際法違反であり、断じて許すことのできないテロ行為でございます。」テロというより犯罪行為というほかありません。アゾフ大隊の問題など、たとえウクライナの内政に問題を抱えていようとも、ロシアのしていることはウクライナへの一方的な侵略であり、断じて容認することはできません。非戦闘員の殺害など、直ちにロシアは戦争犯罪を止めるべきです。

祖国のために戦うウクライナの人々と連帯するぞーーー!!!」「プーチンと戦うロシアの人々と連帯するぞーーー!!!」侵略に抗うウクライナ民衆とロシア国内でプーチン大統領が始めた侵略戦争に弾圧に遭いながら抗い続けるロシア民衆と連帯するのはその通りです。連帯するのは両国の人民であって、ウクライナ、ロシア両政府とは違います。ましてNATO諸国ではありません。

現ロシア、旧ソビエト連邦は先の大戦においてもその当時結んでいた・・・条約をロシア側から一方的に破棄し、その一つが昭和2089日、我が国に核弾頭が落ち、我が国に戦争継続能力がないと判断したや否や、日ソ不可侵条約を一方的に破棄し、南樺太、全千島列島に侵略を開始したのであります。その侵略はいまだに行われており、島の一島すら返さないばかりか、島を返してほしければ要求を飲めと、島を返してほしければ金を払えと、恫喝まがいのことを毎年行ってきているのであります。本年プーチンロシアの行ったウクライナへの侵略行為、全世界の敵、悪逆非道の社会主義国家旧ソ連邦が崩壊し、民主国家ロシアになったと嘯いておりますが、今回のウクライナ侵攻で明白な通り、・・・社会主義国家ソ連から何ら変わりないのが事実でございます。」日ソ不可侵条約ではなく日ソ中立条約であるという話はともかく、ロシアが旧ソ連から変わっていないというよりは、民主国家ロシアを目指そうとしたが旧ソ連に回帰してしまったというほうが正しいかもしれません。1968年のチェコ事件や1979年〜1988年のアフガニスタン侵攻など、旧ソ連は多くの禍根を残しました。しかし民主国家ロシアにおける経済と社会の混乱の中で、曲がりなりにも東側諸国の雄としてアメリカと対峙してきた旧ソ連の時代を懐かしむロシア国民に多くいても不思議ではありません。それが(何らかの操作が行われている可能性が高いとはいえ)プーチン大統領の高い支持率につながっているものとみられます。その一方でロシア国内でもこの戦争を支持しているのは中高年層が多く、旧ソ連の時代を知らず、多くの情報を得られる若年層の支持は高くないとの報道もあります。そういった方々が少しずつではあってもロシアから旧ソ連の残滓を払しょくしていくと信じています。

総じて立場関係なく多くの人が賛同しやすい内容になっていたように感じましたし、沿道から拍手が上がるのももっともです。いうまでもなく、ロシアがウクライナに対して行っている侵略行為を許してはなりません。まして核兵器の使用など国連の常任理事国まで務めている大国の国家元首の発言として言語道断です。ロシアのプーチン大統領はウクライナの非軍事化と非ナチス化を実現すると宣言していますが、ロシアがこれまでにとっている行動こそドイツ人差別を口実にズデーテン地方を併合したナチスのやり方そのものです。平和を希求するウクライナ国民のみならず世界中の人々の想いを裏切り、第三次世界大戦をも誘発しかねない軍事侵攻に踏み切ったロシアは戦争を止めて即刻ウクライナから撤退すべきですし、プーチン大統領はウクライナ国民とロシア国民、そして世界に謝罪すべきです。中国も少数民族や民主化を目指す方々への苛烈な弾圧を止めて、力による強権的な統治体制から転換しなければなりません。そして少数民族の自治を認めるべきです。北朝鮮も現在の独裁体制を止めて、拉致被害者の現在の所在を余さず説明し、まだ生存している拉致被害者がいるなら返還するべきです。

 今回のデモ行進で侵略と虐殺を許さないとのシュプレヒコールが上がる一方で、憲法9条は侵略に対して無力であるという声が聞かれました。ロシアによる理不尽な侵略行為を目の当たりにして、護憲派の多くも自衛隊による国家防衛について言及せざるを得ない状況になっています。すでに多くの人が指摘している通り、憲法9条は日本国に対して制約をかける内容であって、他国について制約するものではありません。憲法というものの性質に照らせば当然のことです。そもそもウクライナの憲法には日本国憲法第9条にあたる内容の条文はありませんし、ヨーロッパの主要国ほどではないにせよ旧ソ連圏の国としてそれなりの軍事力を誇っていました。そのような国でもロシアの軍事行動を止めることができなかったと考えると、むしろ軍事力だけで侵略を止めることはできないと言えてしまいます。つまるところ他国について最後は「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼」するしかありません。そして理想の世界に向かうビジョンに基づいて非軍事的な手段で外交を行っていくのです。日本国憲法の謳う「平和を愛する諸国民」がどこにいるのか議論の余地が大いにありますし現状とても心もとないものですが、たとえ何度裏切られようとも、諸国民の公正と信義を信じることを止めてはならないのです。

 正直に言えば私自身ここでとても観念的な議論をしていることを自覚しています。しかし平和を実現できると確信していない世界に平和は実現できないと私は考えています。私たちは国籍や出自にかかわらず平和を愛する諸国民と連帯して、侵略と虐殺を世界から根絶し、恒久平和を実現しなければなりません。

私たちは「非力ではあっても、無力ではありません。」

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