岸田文雄内閣発足と衆議院解散

 929日、自民党総裁選挙が行われ、岸田文雄衆議院議員が選出されました。104日には国会で岸田議員が第100代総理大臣に選出され、岸田文雄内閣が発足することとなりました。14日に衆議院が解散し、19日に衆議院総選挙が公示されました。31日に投開票が行われている予定です。

 前回の衆議院総選挙から、政府与党は大きな変動を起こしました。森友学園と加計学園をめぐる利益供与疑惑が払拭されないうちに、桜を見る会に有権者を招待した疑惑など、次々とスキャンダルが噴出しました。元号が平成から令和になった翌年から新型コロナウイルスが全世界で流行する中、昨年8月安倍晋三内閣が退陣しました。その後を引き継いだ菅義偉内閣も新型コロナウイルス流行と社会の混乱を収拾することができず、先月をもって退陣しました。今月、岸田内閣の発足からわずか半月で衆議院総選挙を迎えましたが、岸田内閣の発足直後の支持率は各社4060%程度で、与党は危機感を抱いています。

 野党は立憲民主党や共産党、社民党、れいわ新撰組を中心に今回の選挙において候補者の調整を行っています。その一方で立憲民主党の支持母体である連合が共産党との共闘に公然と不快感を示したり、支持者同士の軋轢が生まれたりしていて、不穏なところも見られます。なんにせよ日本国民が日本国を動かす主権者として参政権を行使し、選挙後もこれまでの政治への反省と次の内閣と与野党の監視を続ける必要があるのです。与党の公約実現を徹底させるのも、野党が政経運営能力を担えるように育てることも国民にしかできません。

今回の選挙では安倍内閣と菅内閣の評価のみにとどまらず、新型コロナウイルスにかかわる問題が大きな焦点となるとみられますが、有権者の皆様一人一人重要だと思う問題は様々だと思います。ここで具体的にどの政党、どの候補に投票すべきかを書くことはしませんが、次の選挙で政治の行方を決めるのは有権者、ひいては国民一人一人です。投票したから何かが変わるとは限りませんが、何もしなければ何も変えられないのです。皆様におきましてはふるって参政権を行使なさいますようどうかよろしくお願い申し上げます。

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