皇室問題

天皇とは如何なるものでしょうか。日本国憲法では「日本の象徴であり日本国民の統合の象徴」です。第二次世界大戦の前までは「現人神」で神聖不可侵でした。今でも崇拝者が後を絶ちません。最近は皇太子ご一家と天皇皇后両陛下とのコミュニケーションがうまくいっていないなどの問題を抱えています。少し遡れば継承順位の問題がありました。たまたま悠仁様がお生まれになったので棚上げとなりましたが、なんらかの具体的な解決法(私が考えるのはイギリス王室のように女系天皇を容認する、絶えれば親戚から迎え入れるなど)を考えなければいずれ同じ問題が起こるでしょう。男系の天皇にこだわるのはわかりますが、血が絶えてしまってはそのこだわりも何の意味もなくなってしまうのではないでしょうか。血の存続か男系の存続か、問題はそこです。ただでさえ今は皇室の人は結婚の話となると敬遠されがちです。そう都合よく結婚できて男子が生まれるということがいつまでも続くとは思えません。

 皇室の存在意義とは一体何でしょうか。将来そのような疑問が人々から出てくるかもしれません。度重なる皇室関係の会議で、そのことが議論されたことは1度もありませんでした。どうやらこの質問は改憲議論以上に触れることがタブーとされているようです。それは1度国民の自由な意見を聞くべきであると思います。私としては日本の数多の伝統行事の保存を手がける一族であると同時に彼らがいるおかげで日本の外交がある程度円滑に行われていると思います。

 しかし、日本国憲法の条文を見ていくと解釈の仕方によっては皇室を国の経費で運営すること自体が違憲となる可能性があります。日本国憲法第20条の第3項には「国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない」と書かれています。古事記や日本書紀によると、天皇は天照大神の子孫であり、ある意味で全国の神社の頂点に位置します。つまり、天皇を国の経費で養うことは神道を擁護することとなり政教分離の一致に反します。神道から完全に分離するか、経費を国が出さなければよいのですが。

 ちなみに私は日本人が天皇を中心にまとまってきたとは全く思いません。そのような体制ができたのは、2668年(古事記や日本書紀の記述が正しければ)のうちたった100年ほど前です。そもそも神話が実話であるとは思えません。神話はある民族や指導者がその存在を正当化するために作るものです。

 多くの意見や質問があると思いますが、できれば皇室の存在意義とは何かという質問に掲示板で答えていただけると幸いです。

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