この日の演説・シュプレヒコール

「国賊中井洽は、自らの進退をかけ、国民に謝罪せよーーー!!!(しゃーざいせよーーー!!!)」

「国賊中井洽は、日本から、出ていけーーー!!!(でーていけーーー!!!)」

「国賊中井洽は、腹を切れーーー!!!(はーらをきれーーー!!!)」

いかがでしたか。そして、どう思いましたか。

「国賊中井洽は、自らの進退をかけ、国民に謝罪せよーーー!!!(しゃーざいせよーーー!!!)」謝罪しようにも何を謝罪すればよいのでしょうか。国会の中で早く座れよとつぶやいたことでしょうか。それともそう思ってしまったこと自体でしょうか。つぶやいたことであれば謝罪して改善する余地があるのでしょうけれど、思ってしまったこと自体であったのであればどうしようもありません。

「国賊中井洽は、日本から、出ていけーーー!!!(でーていけーーー!!!)」日本国内では思想の自由が保障されているので仮に反天皇制思想をもっていたとしても国外追放されることはありません。権力者の思想・哲学に反対の人間が処刑・追放されていく世界がどれほど恐怖に満ち溢れたものであるかはナチス・ドイツや大日本帝国、スターリン時代のソ連を例に示すまでもなくわかるでしょう。

「国賊中井洽は、腹を切れーーー!!!(はーらをきれーーー!!!)」罪を犯した武士ですか。何故腹を切らねばならないのでしょうか。中井洽議員は敗軍の将ではありません。仮に国民が中井洽議員に対して怒りを感じているならば、(自宅で首吊り自殺した安倍晋三内閣の松岡利勝元農業水産大臣のときように)中井洽議員が本当に腹を切っても国民は許さないでしょう。腹を切るだけが謝罪する方法ではありません。そして、このような言葉は場合によっては脅迫と受け取られて告訴される可能性もあるので慎んだ方がよいでしょう。

総じて見ると、独りごとが地元で大騒動となってしまったという印象です。右翼民族派は中井洽議員のことを「国民道徳の欠如した人間」であるとしていますが、私は中井洽議員に対しては道徳以前に思っていても口に出していいことと出してはならないことの区別がつかない迂闊な人間であるとみています(だからこそ週刊誌にホステスと一緒に写っている写真を撮られるのでしょうけれど)。そう考えれば田母神俊雄元幕僚長のケースと似た事例であると言えます。しかし、このようなことで民主党を攻撃し、懲罰動議まで提出する騒ぎとなるのですから野党(主に自民党・公明党・みんなの党)は何でも良いから攻撃の材料が欲しいのでしょう。このように与党を攻撃することに血道を上げる国会議員が多いことに呆れてしまいます。悲しいかなこれが日本の国会の現状なのでしょう。

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